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モノが好き。片付けも好き。

 得意かどうかは別として、私は片付ける行為が好きです。
重い腰が上がらずにずっと放置・・・ということがないわけではありませんが、
それでも、好きと言える方だと思います。

ですが、「片付けの方法」は、子供の頃から学んでおきたかったなと思います。
「え?どこで?」
そうなんです。昔はなかったですよね。
各家庭の、なんとなく我が家では・・・でしか知ることができなかったと思います。
後に「そうだったのか」と膝を打ったのは、「捨てていい」と知った時です。

2000年に出版された「捨てる!技術」を覚えていらっしゃいますか?
私はこちらの本を読んで初めて「捨てる」ことに罪悪感を持たなくていいと思うようになれました。
それ以降、「片付け」はブームになり、今でも続いています。
幾度も引っ越しを重ね、ライフスタイルが変化していくのに伴い
私も多くのものを処分しました。

現在住んでいる軽井沢の家を設計する際に、
徹底的に自分の(もちろん家族の分も)持ち物を洗い出し、
どれくらい収納が必要か、そしてどんな収納が必要かということを考えました。
また、近年の頻発する災害を考えて、なるべく安全な家づくりを心がけました。
具体的に言うと、家具は基本的に作り付けにし、動かないことによって
家具そのものが吹っ飛んでくることがないようにできる限りしました。
これは、家具が固定されることを意味するので、
「やっぱり入り切らない!」
となると困りますから、持ち物を洗い出すことはとても重要でした。

捨てることも学び、片付けることも好きな私ですが、
多くのモノと向き合ってみて、「モノ」も大好きであるということを再認識しました。
軽井沢に移住して数年仮住まいをしていたのですが、
その間開けなかった段ボールがいくつかあります。
それらは、日常生活にはなくても支障ないから、次の引越しまで開けないと決めた
私が大好きなモノたちでした。
「新居に引っ越して、この段ボールを開けた時、私はこのモノたちを必要と思うだろうか?」
と、自分でもちょっとした実験のつもりでした。

さて、実際に開けるタイミングがやってきて、私は自分でもどう感じるのか予想できずにいました。
丁寧に自分で梱包したものを一つずつ取り出しては、
「わぁー♡」
と心が躍り、モノたちとの再会を喜んだのです。
何か手放すものが出てくるだろうと予想していたのですが、
それらは綺麗に、家に収納されていきました。



入居間もない頃の私の書斎兼寝室です。
家具を造作するのはとても高価なのと、
どういった収納スペースが必要になるか、事前に想像できなかったので、
カウンター下は開けておきました。
片付けるのはいつも公共スペース(個室以外)が優先なので、割と自室は後回しでした。

住み始めて約1年半。
カウンター下に、雑然と詰め込まれたものたちを、なんとかしなくてはなーと思い続けていました。

この空いているスペースに、埃が入らない形で使いやすい収納を入れたいと思い、
どんな収納の仕組みが良いか、たまに探したりしていました。

そしてこの度ようやく決めた。こちらの引き出し。
「Fits」の透けないタイプの引き出しを、キャスターで引き出せるようにして設置することにしました。
(こちらはAmazon限定の商品でした)

掃除のしやすさを考えると、なるべくモノを出しておきたくありません。
オープン収納は埃が気になるので、基本的に全て仕舞いたいです。
ただ、お気に入りのものや季節のものを飾る楽しみもあるので、
それらがうまく回るように、そういったモノの出し入れも苦に感じないような仕組みを好んでいます。

お茶では特に季節を大切にします。
「回転させる」「ちゃんと使う」は、お茶から学んだことでもあります。
片付けには色々なカリスマがいらっしゃいますが、
私はいつも大切なことを、お茶から学んでいます。