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自分に似合う着物さがし
茶の湯の学びは、言わずもがな多岐にわたります。
そのうちのひとつに、「着物」も挙げられるでしょう。
私のような団塊ジュニア世代では、親世代でも着物と縁遠い暮らしをしていた方がほとんどです。
自ら学ばなければ知らないことばかりというのが当たり前です。
しかし、茶の湯と着物は切ることができない関係性なので
女性の場合は様々なライフステージで遠ざかる時期があったとしても
茶の湯を続ける限りいずれ直面すると思います。
私の稽古場では、時々研究会、もしくは勉強会を開催します。
外部から講師をお招きし、お弟子さんと共にお茶に関連する、
あるいは、お茶に生きる学びを得るためです。
昨年は、「花を学ぶ」で、齊藤謙大さんにお越しいただきました。
こちらはお弟子さんたちから大好評で
実際に稽古の日に私が入れる花に対して
皆の見る目が変わったと実感しています。
もちろん私にとっても、体系的に花を学んだのははじめてのことでしたので
貴重な学びの機会となったわけです。
さて今年はというと
いずれ必要になる着物に対する予習のような目的で
2回に分けて勉強会を予定しており、先日1回目が終了しました。
こちらには、私がプライベートでもお世話になり信頼を寄せている
カラーコンサルタントのR先生をお招きし、
着物目線でのコンサルティングをお願いしました。
私は、5年前に通常のコンサルを受けており、
現在、ゆっくりと着物の整理や準備をしている中で役立てています。
ちなみに今回、この特別バージョンのコンサルを受けたのは
主に今年から入門された私のお弟子さんたちで、
以前から通われていたお弟子さんに関しては
ほとんどがすでに受けていらっしゃいます。
「いずれ着ることになる着物を見据えたコンサルティングを」
とお願いするにあたり、経験値は非常に大切なポイントでした。
R先生は少なくとも1万人以上を診てきた確かな目をお持ちで、
私のお弟子さんたちにも喜んでもらえると確信していました。
もし、これから着物に挑戦するという方で
右も左もわからない、という方は、まず経験値が豊富な
カラーコンサルタントの方に診ていただくことをお勧めします。
着物の色だけでなく、おすすめの地、柄、柄の大きさ、合わせ方など
アドバイスをしていただいてからの方が
自分の好みだけで突っ走ることなく、冷静に選ぶことができるのではないでしょうか。

太陽光の元で、各自のタイプをしっかり診ていきます。
(もちろんノーメイクで)
自分以外の診断を見ることで、自分自身の目を養い、
自分で判断できる力を身につけていきます。
これが本当に面白い!
※ちなみに私は「スプリング」のいわゆるイエベで、娘は「ウィンター」ブルベです。
つまり洋服や着物の共有は基本的にはできないということです・・・。

今回のお弟子さんたちの中にブルベはゼロ!
全員イエベで、スプリングかオータムでした。

午後は座学です。
今回は特に着物に向けてのコンサルティングで、
私も受けたことがなかったので大変興味深かったです。
同じスプリングタイプでも、その先にある細かな分類によって
似合う柄や、柄の大きさ、逆に絶対に似合わない柄行きなども教えていただけて
今後着物を選ぶ上で、迷いが少しでも減ることは
お弟子さんたちにとって大変有益だったと思います。

R先生が大量に切り抜いてきてくださった
着物の写真なども参考にしながら
大爆笑連続の楽しい勉強会でした。
私は、もともと持っている着物はほとんど
自分のタイプとは合わないものばかりでがっかりしたのですが、
どうやってもダメだというものに関してはお似合いの方に譲るなどして潔く手放し
帯や帯締、帯揚でなんとかなるものに関しては
自分が「着たい」と思うものに限り、今後も着ようと手入れをしている最中です。
ところで、「着物」とひと言で申しましたが
「茶の湯の着物」となると、また学んだ方が良いことがあります。
次回の勉強会では、着物の専門家をお招きし
特に「茶の湯の着物」に関して学んでいきます。
今月は、その打ち合わせや準備などもありバタバタとしていましたが
自分に似合う色や柄を知った上で、茶の湯の着物を学ぶと
グッと身近に感じてもらえると思います。
(特に、「江戸千家の着物」にも着目します。)
学ぶことは楽しい。
そして、学びはひとりよりも仲間と共にした方が
スピード感も上がるし、継続しやすいと思います。
そんな「場」をつくることが、私の役割でもあります!