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庭づくりの格闘「藤」

2021年に軽井沢に移住し、しばらくは仮住まいで
その間に新居の設計、建築をしました。
2023年夏に新居へ入居し、その後は家の中のことに追われました。
修正もかなりあったのです。

今年に入って、ようやく庭に手をつけられるようになりました。
新居が建つ土地は、元々違う建物が建っていたので
(更地になって売りに出ていましたが)
植栽はその建物に合わせたものでした。
全容が分かるまでに、結構な時間がかかりました。

庭がある暮らしを、東京ではしたことがなかったので、
イロハの「イ」も知りませんでした。
良かれと思ってそのまま生やしておいた木や草が、
実は他の植物にとって良くない影響を及ぼすものであった、とか
整理の仕方から覚えていかなくてはなりません。

「好きなものを好きなように植えてしまった」

ダイニングと茶室から見える庭づくりにそろそろ着手しよう、となって
良い苗木に出会うと買うようになっていました。

枝垂れ桜
紅葉
マルバ
そして、藤。

今日は藤についてです。
たまたま園芸店で藤の木(ある程度大きい)に出会い、
その樹形に一目惚れして勢いで購入しました。
棚仕立てにする気はそもそもなく
立木仕立てにするつもりで
茶室からよく見える位置に植えました。
(4本だけ、プロに植えてもらった木があります。藤もお願いしました)

その頃から、YouTubeで植物やガーデニングに関する内容のものをよく観るようになり、
藤の剪定の難しさにも触れることとなりました。
そしてある日、庭に藤があるという方から、
抜きたくてももう抜けないほどに成長し、厄介なことになっているというお話を伺いました。
藤は枝の伸び方も強力だけど、地下の「根」の蔓延りが半端じゃないと。
家の基礎をも痛める可能性があるので、近くに植えない方が良いとのアドバイス。
近くに植えちゃいましたよ・・・。

自力で半地植えにする

家族で相談した結果、YouTubeで知った「半地植え」を試してみようということになり、
藤を自力で抜くことにしました。

ジムニーで牽引。車が入れる余地を残しておいて良かったです。

なんとか抜くことができ、コメリで買ってきた一番大きなプランターに
根鉢ごと入れ(だいぶ根を切ることになりましたが・・・)、
元の位置に戻そうと格闘。
これがとんでもなく重くて、なかなかうまくいきませんでしたが、
なんとか大人2人がかりで戻すことができました。
(腰崩壊)

あとは、元の位置を写真で確認しながら微調整しました。

いかがでしょうか?
あまりに大変すぎて、途中で何度も笑いが込み上げてきました。
「私たちは何をやってるんだ??」と。
泥だらけになりながらの格闘は、きっとこれからも私たち家族の笑い話となり
うまくこの藤がついてくれれば、花が咲く度に思い出すことでしょう。

この方法が、藤をこれ以上大きくせず、暴れさせない名案なのかどうかは分かりません。
だけど庭は生き物なので、挑戦と失敗の繰り返しです。
来年は剪定が始まります。
これも、どこまで自分でできるのか挑戦しつつ
付き合い方を探っていきたいと思います。